ビタミンミネラルでストレス時代をのりきる
ビタミンCは副腎の働きを高めて抗ストレスホルモンの分泌をよくし、ビタミンEは酸素の利用効率をよくし、
パントテン酸が不足すると血圧が低下し耐性が失われます。
※パントテン酸はロイヤルゼリーの成分です。
ビタミンB群が全般的に減ると、糖代謝が異常になり,ストレスに対する能力が減少します。
B群不足の人はささいなことでストレスになりやすい
ストレス時代には、からだの代謝のレベルを高めて問題に対処し、解決しようとするので、ビタミン・
ミネラルの全般を消費します。
※抗ストレス作用とは精神的、肉体的にストレス下にさらされた状態において抵抗力をつけること。
疲労をなくし肩こりをとる
ビタミンCは、疲労を軽くしたり、とったり、肩こりをなくすすぐれた効果があります。
また、目覚めがよく、からだの調子がよくなる。スクアレンにも同様の効果があります。
また、抗疲労作用と鉄の吸収、利用を助ける作用があるので、貧血の疲労が改善されます。
ビタミンEにも血流をよくするなど疲労を軽くする働きがあります。
ただし、ビタミンCのような即効性はありません。
パントテン酸が欠乏すると居眠りをともなう疲労がくる。眠っても寝たりず、おかしいと感じる場合は、
パントテン酸を必要とします。
足からの疲労感、動悸、息切れの場合、主にビタミンB1の不足で、筋肉に溜まる乳酸を処理する働きが悪くなって
おこる症状なので、ビタミンB1をとれば改善されます。
ビタミンB群が不足すると糖を中心とした体内のエネルギー代謝がうまくいかなくなるので全般的に疲労します。
長寿と若さを保つために
ビタミンEには、細胞分裂の寿命の限界をのばす働きがあります。 ビタミンEやミネラルのセレンは抗酸化作用で、
過酸化脂質が出来るのを防ぎます。
ビタミンCもこれに共同して働いています。 ビタミンCとEで、ホルモンバランスを改善して、細胞の活性を高めます。
ビタミンC、E、レシチン、スクアレンなどは血管の老化を防ぎ、老化防止の重要なポイントとなります。
ビタミンB群が不足すると細胞の分裂が少なくなって、臓器が萎縮し、脂質たんぱく質の代謝が悪くなります。
亜鉛、マグネシウム、マンガンなどのミネラルが不足すると臓器や皮膚などが退化、萎縮してきます。
健康な脳をつくり、精神的脳力をたかめる
ビタミンB群を全般的にとると神経の働きがスムーズになって、精神的能力がアップし、記憶力、集中力、
学習能力などが向上します。
ビタミンCは多くとると脳内組織の若さを保ち、代謝を活発にして知能指数が上昇します。
ビタミンFとも呼ばれているリノール酸やレシチンは神経細胞中に多く、細胞を作ったり神経伝達のために
働いているので脳の働きを順調にし、能力を高めるのに欠かせません。
カルシウムが不足すると落ち着きがなくなり、精神不安に陥います。
亜鉛は神経細胞を傷つける水銀、カドニウム、鉛などの有害金属の影響を抑え、からだから排出させる働きをします。
子供を落ち着かせ、能力を向上させる
加工食品に含まれる食品添加物は頭脳に悪影響を与え、落ち着きをなくさせ、ビタミン、ミネラルを消耗させます。
これらは出来る限り自然食品からとるようにした方がいいです。
車や排気ガスや鉛管による水道の水は注意する必要があります。
朝、出はじめの水道の水は特に汚染されているので、しばらく出してから使うといいです。
ビタミンC、亜鉛、セレン、ビタミンB群などは、からだの中の解毒作用を高めるので不足しないようにします。
成長期の子供は一般にカルシウムが不足しやすい。不足すると、イライラしたり、カッとして落ち着きを失います。
また、カルシウムを吸収するためには日光浴などによるビタミンDが必要となります。
ビタミンB群がとれていれば、イライラ、カッとする、協調性がないなどがなくなり、学習能力をはじめ、 精神的能力全般が高まります。
食物繊維を多くとるとあわせてビタミンやミネラルが多くとれ、食物繊維によって繁殖する腸内細菌がビタミンB群を
合成することもあって、精神的な落ち着きがでてきます。
ビタミンCを補給すると機敏になり知能指数があがる。また、ストレスに対する耐性ができます。
ビタミンEを補給すると精神的な能力が高まり、脳を傷つける有害物質の影響から脳を保護し、
ストレスへの耐性をつける。また、ビタミンEは脳の酸素供給をよくするので集中力がでます。
糖分(特に砂糖)をとり過ぎると、低血糖症になりやく、そうなると頭が混乱し、落ち着きを失い、
異常行動に走ることが多くなります。
また、砂糖の食べ過ぎは、ビタミンを浪費し、カルシウムなどのミネラルを失わせるので注意が必要です。
子供のよりよい成長をはかる
カルシウム代謝をすすめるビタミンDは日光で作られており、これがないとカルシウムは利用されずに骨に
もなれません。 このとき、マグネシウムも必要でです。
ビタミンCによってコラーゲンが作られ、その上に骨組織ができます。
ビタミンCを十分とっていれば、からだの骨や皮膚、粘膜が丈夫になります。
ヨウ素が不足すると成長ホルモンの分泌が悪くなる。ヨウ素は海藻類に多く含まれてます。
ビタミンB群は、細胞分裂を活発にするなどさまざまな形で成長に関連してます。
皮膚や胃腸が弱い子供はB群不足の可能性が高いです。
亜鉛、マンガン、マグネシウムなどのミネラルが細胞の分裂成長には必要です。
成長期には特にビタミンAを不足させないようにします。 ビタミンAは、正常に細胞を作って、
正常に成長させるのにかかせません。
ビタミンUは、細胞の分裂新生に必要です。 キャベツに多く含まれています。
鉄、ビタミンC、B群は不足すると貧血になります。 思春期に多い“立ちくらみ”などは栄養不良に
よる場合が多い。とくにビタミンCは鉄分の吸収をよくします。
糖分の取り過ぎるとビタミンやミネラルを失い、ストレス耐性がなくなります。
からだは侵入者である毒物や異物を追い出そうと、ビタミンやミネラルを消費しながら働くので、
添加物の多いたべものをたくさん食べる人や汚染されやすいところに住む人は、ビタミンやミネラルの
不足になりやすくなります。
ビタミンやミネラルが不足すると特に子供の成長を悪くします。
なにか悩みを抱えている子供は常にストレスにさらされており、そのためにビタミンやミネラルを全体的に
失っており、それがまた、ストレスを多くするという悪循環となっています。 この場合、まず、栄養を改善し、
ストレスを少なくすることが必要となります。
健康に輝く美しい肌をつくる
ビタミンCはメラニン色素の形成をおさえて、シミやソバカスが出来るのを防ぎ、肌を色白にします。
また、ビタミンCは皮膚組織の代謝をよくし、丈夫で密な肌をつくります。
傷ついた皮膚などの箇所に、水に溶かしたビタミンCを直接塗布すると直りが早くなります。
ビタミンEは褐色の色素である過酸化脂質、リポフスチンが沈着するのを防ぎ細胞の若さを保ちます。
皮膚の状態が悪いのを治す場合は数百mg/日必要です。
ビタミンC、Eはホルモンのバランスをよくして、若々しさを保ちます。 皮膚の健康のもとである血流をよくし、
血管を若々しく保ちます。スクアレンはもともと皮膚に含まれている成分であり、皮膚の保護作用が顕著で、
傷ついた皮膚の治癒力を高めます。
ビタミンAは皮膚の細胞膜を正常に保ち硬化するのを防ぎます。 不足するとニキビなどができやすくなります。
ビタミンB群が不足すると脂肪の流れが悪くなり、皮脂腺の異常や口や小鼻のまわりなどの皮膚が赤くなったり、
炎症が生じます。
B群不足では、ニキビやオデキができやすくなります。
また、パラアミノ安息香酸には皮膚のしわを少なくする働きがあります。
ビタミン、ミネラルを十分に摂取し、動物性脂肪は取り過ぎず、植物油をとり植物性繊維を十分とるなどして、
栄養のバランスがいいと皮膚が生き生きしてきます。
肥満解消、スリムなからだのために
ビタミン、ミネラルのバランスを崩していると食欲が異常に出てくるために肥満つながります。
とくに十分なミネラルは食欲を適度に調節します。
まづ、栄養のバランスを回復させて食欲を正常にすることが大切です。
その上で、炭水化物、動物性脂肪をとり過ぎないようにすると効果的です。
砂糖をとり過ぎると、低血糖症になりやすく、ますます、甘いものが欲しくなり、間食や異常食欲の原因となり、
カロリーの過剰におちいることとなります。
あらゆる食品中の砂糖を合計して、1日に10gを超えないようにする必要があります。
食物繊維(全穀粒、果実、野菜、海藻などに含まれる)のような食べ物の多くは、ビタミンやミネラルを多く含んでいて、
しかも繊維が糖質の消化や吸収をセーブして、腸内細菌によるビタミンB群の供給源ともなります。
肥満者は、植物繊維をたっぷりとることが、肥満解消のポイントになります。
ビタミンB群は糖質、脂質の代謝に関連しているので皮下脂肪をエネルギーにかえて減らす働きがあります。
例えば、ビタミンB2は脂肪の代謝に重要な役割を果たしているため、これが欠乏すると小鼻のまわりにも脂肪が
たまったり、肥満しやすくなります。
ビタミンB6、パントテン酸なども欠かせません。
ともあれ、ビタミンB群を豊富にとることが大切です。
植物油は食欲を適度におさえ、またその中に含まれる不飽和脂肪酸のリノール酸やりのレイン酸には、
脂肪が蓄積するのを防ぐ働きがあります。ビタミンCはコレステロール代謝、中性脂肪の代謝をよくします。
スクアレンはコレステロールや脂肪の代謝をよくします。
ビタミンEは血管を洗浄し、血液の流れをよくするのでからだ全体の代謝を活発にします。
以上のような栄養バランスの改善とあわせて、代謝をよくし、皮下脂肪をエネルギーに転化させるために適度な
運動を行うことが必要です。
栄養と運動の調整があってはじめて、肥満解消のための代謝が、ビタミンB群、その他に支えられてスムーズに
機能することができます。
参考文献:三好義光著 「成人病を予防するビタミン・ミネラル」 土屋書店